不思議な“キツネ”ちゃん
「知り合いではないよ~」
黒髪の人が緩く、笑う。
でもキツネちゃんの事は不良君たち、
みんな知ってるみたいだ。
「アイツの、か」
なんか分かんないけど、
ブツブツ呟いてる金髪の人も。
「、、、キツネちゃん」
キツネちゃんの名前を静かに呟いた、
銀髪の人も。
「赤色の指輪ね~?」
何かを考えてるような黒髪の人も。
他の不良君たちも。
それよりも、
「探してくれない?」
一人よりも
たくさんの人の方が見つかりそうだ。