不思議な“キツネ”ちゃん
鹿野朱里《サイド》
タク君たちと友達になって次の日。
私はまた、屋上にいる。
「ねぇ、シンヤ君」
でもみんなと一緒じゃなくて。
シンヤ君と二人だけで。
「ん~?」
学校に来た瞬間、
シンヤ君に屋上まで連れてこられた。
まあ、
お蔭でみんなの注目の的になったけど。
女子のみんなの声があまりにも高くて
耳がキーンってなった。
、、、壊れないかな、私の耳。
「なんの話をするつもりなの?」
そんな心配をしてしまうほど酷かった。