不思議な“キツネ”ちゃん
あれから美紅ちゃんとたくさんお話ししてたらいつのまにかお昼になっていた。
美紅ちゃんによると
タク君達が私の名前を口にしていたのを
聞いてたみたい。
美紅ちゃんは根がいい子にみえたから
正直に話した。
「羨ましい。私も自分で頑張ってみる」
そう、言った。
私を使うわけでなく、自分で頑張る、と。
だから彼らに何かをしたりすることは
しないことにした。
じゃないと、彼女に失礼だと思うし。
「んじゃ私ご飯食べてくる」
「私も食べてくるよ」
「うん、わかった」
「また、明日ね」
お昼の鐘が聞こえたため美紅ちゃんと別れて
屋上にむかう。
美紅ちゃんは自分のクラスにいる友達と
食べるみたいで、戻っていった。
習慣化としている、
お昼をもって屋上でみんなで食べようと。
そう思って私も歩き出した。