いつかはきっと
朝起きて、日差しが明るいと嬉しい。
太陽を好むタイプには見られないけど。
晴れた日には、鉛筆と文庫本位の大きさのノートを持って、外に出かける。
できればスケッチブックをを持って出たいけど、あんなのを外で広げてたら、いかにも何か書いてますって感じだから。
そんな勇気、まだなくて。
小さなノートに、目に映るモノを切り取るだけ。
鉛筆をシャカシャカと動かして、軽く指でこするとなかなかいいものが出来上がる時もあるし。
写真を撮って、それを見ながら描いてもいいんだけど、やっぱり外で描くのは気分がいいから。
ブラブラと外を歩いていると、小さい頃によく遊んでいた公園が見えてきた。
そこでは幼い子供達が遊んでいる。
久しぶりにその公園へ入ってみると、遊具のあまりの小ささに驚いた。
私が大きくなったから?
公園の中にある小高い山のような場所もまだあった。
必死で登ったっ記憶があるのに、こんなに軽く登れてしまうなんて!
私はそのてっぺんに立ったまま、ノートを取り出して、気の向くままに描き始めた。