小さな恋のうた
偉の問いかけにも普通に答えを返してく る。
今の琥珀は自分の魔力を制御できている ようだ。
偉はこれは何かのきっかけで暴走しかけ た魔力を琥珀がかろうじで押さえ込んだ もの、と判断した。

どうやら最悪の事態はまぬがれたらし い。
ホッと胸を撫で下ろしたところで、琥珀 が手から血を流していることに気がつい た。

「琥珀様。
お手に怪我をなされているようですね。すぐに手当てをさせましょう」
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