人間ゲーム
「笑ってるわよ、伊藤…。」
「さすが伊藤翔様ですね。」
死んでも伊藤翔は笑っていた。
あんなにも無惨に殺されているというのに、まるでこれから三浦百子に会えると喜んでいるようにも見える。
きっとこの顔を見た誰もがゾクッときただろう。
佐東未来もその一人だ。
「はははっ!!面白いね~、何が起こるかわからない。人間の本性がわかる人間ゲームみたいだ。」
「人間ゲーム…ですか。確かにそうですね。人間が想像し、それを実行する。苦しむのも人間であり、喜ぶのもまた人間。」
今までのゲームを総合して人間ゲームと呼ぶのが、本当にふさわしいと思った。
そんな話をしている中川辺あかりは首を傾げている。
さすがに川辺あかりにはわからないか。
主催者になって気づく本当のゲームの意味が…。
「さてと…、茶番は終了~。主催者の存在を知っているのは修也とそこの女子。それならどうするかわかるよな?」
佐東未来の笑い方が変わったことをオレは見逃さなかった。