sound village

love sound village **sideレン




「いい天気だにゃ。」

荷物を車から降ろし
高くなりつつある空を
見上げながら言葉に出す。

外出日和の外から
社屋には入れば、少し
肌寒く感じる。

「お疲れ様です。」

自分のデスクに荷物を置き
社用車の鍵を、所定の
場所に戻しつつ、
向かいのデスクに目をやる。

「あれ?テルテルは?」

社内にいるはずの、
ウルサイ同期がいない。

「開発部と打ち合わせ。」

同僚が書類を作成しながら
返してくれる。

「へぇ…そうなの?了解。」

空のデスクに、ホワイトボードの
それぞれの外出予定。
斐川君も神島君も、
この春からは、一人前と数え
個別案件を担当している。

すっかり頼もしくなって
ちょっぴり感無量…

…まぁ…半分以上、
テルテルのお陰様である事は
重々承知している。

2人共、今日は直行で営業先へ
打ち合わせに行っていて
もう直ぐ戻ってくる予定だ。

前期まで、二課にいた
勘に触るお嬢さんは
この春の異動で経理部に
配置換えとなった。

先日、経理部へ伝票を
持って行ったら
顔面蒼白で直立敬礼の上
迎えてくれた(笑)

経理部は、凄いお局様が
いるからねぇ(笑)
厳しいけど、仕事はキッチリ
なさるし、面倒見もいい人だ。
日々激しく揉まれている事だろう。

きっと♪


 















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