sound village


そこにあったのは
イケメン達の学生時代の
功績の記録だった。

何かの雑誌のスクラップが
テーブルの上に広がる。

「うわ~3人とも、雑誌とか
載っちゃうくらいだったんだ
やだかわいい」

ここでは、上司ぶる必要も
コンプライアンスも関係ない。
3人の少年らしさの残る姿に
萌えまくる。

…性格も可愛かったのだろうか?
特に、パンチのあるヤツを
思い浮かべてしまう。


「っで?レンはどれで
手を打つわけ?」

ヒトの悪い笑みを浮かべ
透はこちらを見遣る。

「なにが?」

まさかーーーー

「お前、今ならイケメン
選び放題じゃん。
アイツら三匹とも、レンの事
大好きじゃん。」


…コイツ…うちの女子社員と
同じ発想じゃん(苦笑)


「初めての就職で初上司だから
色んな誤解や感情が
混じってるだけだよ。
そのうち、冷静になったら
気づくんだってば。」


たまに、いるのだよ。

上司に憧れるタイプの子が。

よ~く考えれば解るはずだ。
彼ら、頭は悪くないんだし。



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