M√5

将人は静かにその景色を眺めて、一変、荒々しくカーテンを閉めた。



「そろそろ……あいつら帰ってくるな」



将人がそう呟いたのと、私たちが立ち上がったのは、ほぼ同時だった。


タオルをパタパタとはらい、無造作に畳む。


「……行こっか」


すっと示される通路に、自然と入っていく。



胸は苦しくない。


目眩もしない。


きちんと将人に謝って、今日の出来事をなかったことにしよう。



……気づいちゃだめ。



そんな風に思うのは、気づいてるからなんだって、とっくに気づいてたけどね。

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