全ては君から始まった

「 ふぅ...レポートやんなきゃな...」

荷物をまとめ、第一館を後にしながら今日1日のこれからのスケジュールをざっと頭の中で確認。
それにしても本当に暑い。
立っているだけで汗ばむ程だ。

「あ、さきじゃん!久しぶりだね!」

声をかけられ後ろを振り向くと真理子の姿があった。

「わー!林じゃん!久しぶり!」
「ね、同じキャンパスなのにやっぱり学部違うと全然会わないもんだよねー。」
「本当それww まぁ棟が離れてるからしょうがないところもあるけどねー」

林真理子は高校時代からの親友。
共に頑張ってこの大学に入った。
真理子は物理応用学部。バリバリの理系である。

「あ、さきさ、これから時間ある?食堂でお昼ご飯一緒に食べようよ!」
「いいね!ちょうどお腹空いてたし!行こ行こ!」

< 3 / 11 >

この作品をシェア

pagetop