言いたいこと
 今は真夏で陽愛はサンダルを持っていなかった。去年まで履いていたのだが、紐が切れて履けなくなってしまった。

「明日、一緒に買いに行こう?」
「うん。じゃあ、今日は帰るね」
「どこに?」
「あ、そうだった・・・・・・」

 今日から大雅と同棲をすることになっていたことを陽愛は忘れていた。
 二人が大学二年生の夏休みに同棲することを決めていて、まだスタートしたばかりだった。

「しっかりしないと・・・・・・」
「そうだね」

 正直そこは大雅にフォローしてほしかった。陽愛が睨みつけても、大雅は笑顔でかわした。
 大雅がキッチンへ移動して、冷蔵庫を開けて、すぐに和室へ戻ってきた。

「陽愛ちゃん、どっちがいい?」

 大雅はワッフルコーンのキャラメルアイスとメロンシャーベットを持ってきて、陽愛はワッフルコーンのキャラメルアイスを受け取った。
 一口食べると、ひんやりとしていて、とても甘かった。
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