0時のシンデレラ
放課後。
凛音は英語の居残りで、教室にいた。
「…『今自分がしたいこと』かぁ…」
英作文のテーマが
『今自分がしたいこと』だった。
自分のしたいこと?
勉強?おしゃべり?
よく分かんない…
凛音があれこれ考えていると、
教室に礼音が入って来た。
「…何でいるの?」
「俺も居残り。
英作文やってねーもん」
うわ、こいつと一緒に居残り?
信じらんない!
早く終わらせて帰ろ…
だが、なかなか
自分のしたいことが浮かばない。
…そういえば、こいつは
何書くんだろう…
凛音は礼音の方をチラッと見た。
「…!!」
礼音と目が合う。
凛音は思わず目をそらした。
「…なー」
礼音が凛音に話しかける。
しかし凛音は無視する。
「こっち向けよ」
それでも凛音は無視。
「…お前、恋できない体質なんだってな」
「!!!
何で知ってんのよ!?」
凛音は礼音の方を向いた。
「ふっ。やっとこっち向いた」
「…何で知ってんの」
「盗み聞きしちゃった。
昨日、屋上で誰かと話してたろ」
「…あんたサイッテー!」
凛音は思わず席から立ち上がった。