好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『…あっ…ごめっ…』



由奈が謝る。



「それは何に対してのごめん?二番を知らないから?それとも勝手に居なくなったから?」



俺は由奈を抱き締めたまま聞く。



『……二…番を知らないから…のごめん…』



「コンニャロ…」



俺は由奈の頭を拳骨でグリグリしてやった。



『痛ぁ~い』



そう言って笑う由奈が愛しく思えて…



俺は余計に由奈を抱き締める手に力が入る…



『い…育……苦しいよ…』


「あっ…ごめん…」



俺は我に帰ったが…
何故か抱き締める手を緩めたくなかった…
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