好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
「…………嫌だね…」



頭上から育の言葉が聞こえて私は一瞬固まった…



「…もういいかな?俺やりたい事あるから」



そう言って育は、自分の机に向かった…



私は涙が止まらない…



話してもくれないんだ…



静かな部屋で私の嗚咽だけが響き渡る…



育は‥
私の存在なんて完全に忘れたかのように…
教科書をパラパラとめくっていた…
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