好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『…そっか…頑張って』



『…うん…でもね、一つ気になる事があるんだ…』



『…?』



私は首を傾げる…



『育ね、推薦来てるのに承諾しないのよね…あれほど目指していた所なのに…』



私は、言葉が出ない…


『由奈からも、勧めてやりなよ。せっかくなんだし超もったいないよってね。育の将来にも関わる事なんだから』



仁美が微笑んだ…



『…う…うん』



大学…



立命館…



推薦…



留学…



育の将来――――



思い返すだけで頭が痛い…



私は…



育の将来を…


夢を…


未来を…



潰してしまう…
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