賭けで動く恋

「逃げては駄目ですよ。
きちんと慣らさなくては」

「やぁ……も、…や…ぁ……ヒック……」

ポロポロと初めての刺激の強さに涙を流し始めた私に、淳さんは顔を上げて少し困った顔になった。

「感度が良すぎるのも考えものですね」

「ふぇ?」

止まった刺激にほっと息をついて首を傾げる私に

「何でもありませんよ」

と微笑みを浮かべた淳さんはキスを落とした。

触れるだけの優しい口づけに安心感に包まれた時、下腹部に感じた違和感に一瞬息を詰まらせた。

「痛みますか?」

心配そうに顔を覗きこむ淳さんに、違和感はあるけど痛みはないので首を横に振って答えて、違和感に身をよじった。

「ん………く…」

「恵実さん、こっちを向いて」

目を閉じて眉間にしわを寄せる私を促した声に従って目を開けると、淳さんの顔が近づいてきた。
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