封印戦慄映像
 ――自分の足元より、直子の足元のほうが見やすい。もっと良く見たい……。


そう思い視線を移すと、やはり直子も同じように足首に鎖が付いていた。


右足には右の牛、左足には左の牛、両足はこの牛のロボットで封じられている。大きい白い角が印象的だ。


「ねぇ直子。この牛、なにかな?」


「なにを呑気な事を言っているの! 目の前を見てみなさいよ! 冬馬! 大丈夫なの、冬馬!」


真正面には大きな椅子。そこには冬馬が腰を掛けていた。


冬馬の両方の腕は、肘掛の上に鉄の輪で押さえつけられていた。肘掛の先端には、ボタンのような丸い出っ張りがある。右が赤、左が青のスイッチのような物だった。


足やお腹、胸、首にも同じような黒い鉄の輪で身動き出来ない状態になっていた。
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