ロンギング
オレンジジュースの女は更に何かしようと体を動かそうとしたけれど、隣にいた連れらしき女に止められて、小さく悪態をついた。


「泥棒猫」


その言い回しが妙におかしくて私の唇からは僅かに笑みさえ溢れていたかもしれない。


小さく悪態をついた女は、どうやらエネルギーを使い果たしたらしく、私の目の前から消えていった。


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