ある人々の恋愛2
「約束を平気で破る男より、忘れる男の方が、私大嫌いよ」ビール缶を、もう10本以上空けて、べろんべろんに酔いが回った口調で、いとこの千賀子は批判した。
「弥生ちゃんも、飲んで飲んで。悪い男なんて忘れて、新しい男を見つけましょう」哀れむような目つきで、自分の飲みかけの缶ビールを目の前につき出す。
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