ダイヤの恋人 〜June bride〜
「理人さんだって、とっても素敵ですよ」
さっきから感じていた事を小さく伝えた直後、益々くすぐったくなった胸の内を隠すように俯けば、理人さんがフッと笑った。
「ありがとう、お世辞でも嬉しいよ」
「お世辞なんかじゃっ……!本当に素敵で、何だか王子様みたいで……」
咄嗟に顔を上げると、理人さんが不思議そうに首を傾げた。
「王子様?」
「あっ、いえ……」
子どもっぽいと思われたに違いないと恥ずかしくなったけど、理人さんはすぐにフワリと微笑んだ。
「じゃあ、お姫様の瑠花とお似合いに見えるかな?」
あまりにも幸せそうな笑顔を前にして、思わず喉元まで出掛かった『あたしなんかには勿体ないくらいです』という台詞を飲み込んだ――…。
さっきから感じていた事を小さく伝えた直後、益々くすぐったくなった胸の内を隠すように俯けば、理人さんがフッと笑った。
「ありがとう、お世辞でも嬉しいよ」
「お世辞なんかじゃっ……!本当に素敵で、何だか王子様みたいで……」
咄嗟に顔を上げると、理人さんが不思議そうに首を傾げた。
「王子様?」
「あっ、いえ……」
子どもっぽいと思われたに違いないと恥ずかしくなったけど、理人さんはすぐにフワリと微笑んだ。
「じゃあ、お姫様の瑠花とお似合いに見えるかな?」
あまりにも幸せそうな笑顔を前にして、思わず喉元まで出掛かった『あたしなんかには勿体ないくらいです』という台詞を飲み込んだ――…。