ダイヤの恋人 〜June bride〜
たどたどしい日本語で進められていく式はとても温かく、いつの間にか自然と笑顔が零れていた。
理人さんの希望でスタッフを最小限に抑えて貰ったから、ほぼ二人きりの式だと言っても過言では無い。
「リヒト。あなたはこの女性を、病める時も健やかなる時も……」
友達の結婚式やテレビで聞いた事のある、お決まりの台詞。
「富める時も貧しい時も、良い時も悪い時も……」
何度も耳にして来たそれも、自分達の為だけのものだというだけで言葉に出来ない程に胸の奥が熱くなる。
「愛し合い敬い慰め助けて、変わることなく愛することを誓いますか?」
理人さんは、一度あたしの方を見つめていつものようにフワリと微笑んだ後、神父に視線を戻してゆっくりと口を開いた。
理人さんの希望でスタッフを最小限に抑えて貰ったから、ほぼ二人きりの式だと言っても過言では無い。
「リヒト。あなたはこの女性を、病める時も健やかなる時も……」
友達の結婚式やテレビで聞いた事のある、お決まりの台詞。
「富める時も貧しい時も、良い時も悪い時も……」
何度も耳にして来たそれも、自分達の為だけのものだというだけで言葉に出来ない程に胸の奥が熱くなる。
「愛し合い敬い慰め助けて、変わることなく愛することを誓いますか?」
理人さんは、一度あたしの方を見つめていつものようにフワリと微笑んだ後、神父に視線を戻してゆっくりと口を開いた。