月と太陽
「しずくも風呂入ったら?今日は長い時間、外を歩いたから身体が冷えただろ。あったまって来いよ」

タケルの言葉にわたしもシャワーを浴びることにした。

ドキドキしながら、バスルームに入って驚いた。

何と、洗面所とお風呂場を区切っているのがガラスだったからだ。

そして、もう一つ驚いたことがある。

浴槽にお湯が溜まっていたのだ。

タケルはシャワーを浴びたはず。

だとしたら、きっとわたしのためにお湯を溜めてくれたのだろう。

シャワーで温まるのは無理だと思ったが、「あったまって来い」とは、このことだったのだ。

わたしは湯船に浸かった。

とっても温かい。

冷えていた足先が温まり、少し痒く感じる。

お湯で顔を洗い、パンッと頬を両手で叩き気合を入れると、何があってもいいように、わたしはいつも以上に身体を磨いた。
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