月と太陽
わたしの言葉に3人は笑った。

亜利沙なんて「それ涼の真似〜?」と言って、涙を流しながら笑っている。

「しずくもなかなかやるねぇ」

涼は、まるでライバルを見るような目でわたしに言った。

そしてタケルは、わたしの額にキスをすると「ありがとう、頼りにしてるよ」と言って微笑んだ。

涼の真似をしたから冗談ぽくなってしまったけど、それはわたしの本心だ。

だって、さっき神様に「いつまでもタケルが幸せでいられますように」、そう願ったんだから。


あれから数日が過ぎた。

寒いのが苦手なわたしは、あまり外に出る気にならず、ほとんど毎日を家の中で過ごしている。

しかし、今日はタケルに誘われ、街へ出掛けることにした。
< 232 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop