spiral "eternal"
「は?鍵!?」
んなのいつの間に!?
どれだけ頑張っても、扉は音を立てるだけで開かない
瞬間、背後から感じた殺気
「っ、うわっ!」
何とか上半身を後ろに傾けて避ける
俺の目の前には…鋭い爪が扉に突き刺さっていた
「チッ…能力が、目覚めたか…。」
振り返ると、髪もボサボサで荒々しい息遣いの鉄仮面
何故かその爪は、異様な長さまで伸びきっていた
「本格的に覚醒する前に…ケリをつけてやるわ。」
「クソ…!」
背中に、扉が当たる
能力が目覚めたって?
じゃあさっきのは、俺の能力…?
「…迷ってる場合じゃねぇ、か…。」