夏の桜が咲く。


「梨桜…」

「ん?」


「頼りない彼氏でゴメン
だから言えなかったんだよな」


「違うよ…」

それは本当に違う

迷惑をかけたくなかった…


「なら何で?」


「迷惑…かけたくなかった
嫌われたくなかった」


コレがきっと本心

嫌われたくなかった


「こんなんで嫌う訳ないじゃん…」


そう言うと夏来くんは

しゃがみ込んだ


「俺…、精一杯 梨桜に
伝えてたつもりだったけど…
伝わってなかったみたいだな」

「なにが?」

「俺、本当に本当に
梨桜が大好きなんだよ。
はじめてこんなに人をすきになった」


真っ直ぐした目で言われた
< 78 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop