イジワル王子と屋根の下



「ご…ごめんなさい…!!!!」

「……」



開けた窓から風が入り込むダイニングで、イライラとイスに座る俺にそいつ…梨沙は床に頭をこすりつける勢いで土下座をする。



「お、怒ってる…?」

「怒ってる以外何の顔に見える?」

「ですよねスミマセン!!!」

「ったく…」

「けどほら!早起きは三文の得って…」

「ほう?何が得だって?朝早くからお前のそんなアホ面見せられて損することはあっても得した気分にはなれねーぞ」

「うっ…」



言葉に詰まる梨沙に、俺ははぁ…と溜息をついて寝起きのままの髪をぐしゃぐしゃとかく。


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