イジワル王子と屋根の下
(つーかあんなバカ犬欲しがるような物好きいないだろ…)
ふん、と鼻で笑うと手にしていた発注書をパサッと書類の山へと積み上げた。
「…、」
それでもやっぱり気付くと頭の中ではその言葉を考えていて、昨日帰宅してからもあいつが謝る理由とかも、どうでもよかったしそれどころじゃなかった。
『ごめん!!』
『……』
プライドもなくへこへこと頭を下げるバカ。そんな彼女は、いつかここから出てしまうんだろうか。
優しい人を見つけて、そいつの元へ行くんだろうか。
その時俺には、止める権利なんてない。