イジワル王子と屋根の下
「そうだけど?何だよお前」
「俺?何ってもちろん…」
かと思えば瞬は、私の頭をぐいっと抱き寄せる。
「梨沙の彼氏だけど?」
「…!?」
平然と放たれた突拍子もないその言葉に、私はぎょっとその顔を見る。
なっ…ななっ…何事ー!!?
「へー…早速こっちで男捕まえたのかよ。あれだけ泣いて縋っておいて、軽い女だな」
「そうだな、コイツはすぐ男乗り換えられるような女だ。最低だ。あぁ、大した顔でもないくせに」
「!!」
ちょっと!勝手なこと言わないでよ!!