『あなたが大好きです』
何も考えられなくなるような

甘い……甘いキス……

『んっ』


あたしの呼吸はどんどん乱れていくのに……

良夜は余裕に満ち溢れている


ヤバい……

酸素不足!!!!

良夜止めてください!!!!


あたしは良夜の胸を叩いてみた

でも止めてくれる気配は無し

それでも叩いているとやっと止めてくれた


『はぁっはぁっ』

「悪い……止まんなくなった……」


うぅ……

そんな顔されたら何も言えなくなるじゃん……


『別に大丈夫だよ?』

「……っ!ホントにお前」


するとあたしの耳元で


「襲っていいか?」


そう囁いた


『///』


その瞬間


良夜はあたしの首筋に吸い付いてきた


『いった……』

「俺の物っていう印」

『え?』

「今日はやっぱり止めとく」

『なんで?』

「菜月……まだ心の準備出来てなさそうだし?お前がいいっていうまで……待っててやるよ」

ヤバい……

めちゃくちゃ嬉しい……

『良夜ありがとう……大好き!』

「……でもその代わり」

『?』

「そのキスマークがなくなる前に俺んちまた来いよ」

『……なんで?』

「またキスマークつけてやるから」

『!!!』

「変な狼に食べられたら困るんだよ」

『た、食べられないし!!』

「お前……自分がどんなに可愛いか分かってんの?」

『か、可愛い!?』

「そうだよ……お前は」

『?』

「俺だけに食べられればいーの」

『なっ!?』

なんて恥ずかしいことを言ってるんだこの人は!!

「分かったか?」

またその優しい顔……

『……うん…』

やっぱり……

あたしは良夜には敵わないみたいです…






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