きみだけが好き。



「森田、大丈夫か?」


「う、うん…だいじょーぶ…」


 八代くんが心配そうに覗き込む。


 手首はじんじんして痛いけど……うそでも八代くんに彼女って言われて……ああ


 倒れちゃうよ…。


「花帆ちゃん!! だっ大丈夫!? ケガとか、なにかヘンなことされてない!?」


 未琴ちゃんが駆け寄ってきてくれて、私を抱きしめた。


「未琴ちゃん……大丈夫だよ…ありがとう」


「うっ 花帆ちゃんになにかあったら……っ」


 未琴ちゃん号泣。


 ほんと、優しいなぁ…。



「森田さん、大丈夫? もう休憩入っていいわ。 あ、日野さん、ついててあげて」


 滝さんがそう言ってくれた。


「はい、あたしがついてます」


 そのままカーテンで仕切ってる休憩室へ。



「花帆ちゃん。 八代くんが助けてくれたんだね…。

 あたし、全然気づかなかったよ…」


「うん、嬉しかったんだ。 でも、気づかないよ。 奥の方だったし…」


 あれ??


 でも、なんで八代くん、気づいたんだろう…?
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