きみだけが好き。




「や、しろ……くん?」


 いきなり『花帆って呼びたい』なんて言われて驚いた。



「や、なんか付き合ってんのに名字で呼ぶのって……堅苦しくね?


 俺、花帆って呼びたい」



 …ドキンッ



 そんなっ


 真っ直ぐに私を見ないでよぅーーっ



「そ、そうだね。 うん、そうだ」



 自分でも何言ってるかわからない。



 八代くんがプッて吹き出してるから、ヘンなこと言ってしまったかも…っ



 なんて思ってると。




「じゃ、花帆……な? え…っとさ、花帆も……名前で呼んでほしんだけど…」



 あ……。


 八代くん、耳触ってる……。


 水族館って、明るくないから顔色は分からないけど……耳を触るってことは、



 照れてるんだ…っ



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