放課後学校
声が聞こえた先まで行くと…

そこには変わり果てた克也の姿があった。


「いやぁぁぁぁぁ!」

「し、死んでる!!」


「うわぁぁぁぁ」


「ひっ……」

「もう嫌だ!こんな学校出よ!」


長い廊下を走り抜ける…

「美和子。あれってまさか…」


「うん…少女残虐事件の通りだよね。」

ハァッハァッハァッ

息が切れる。


いつまで走ればいいんだろ?

あれ?この廊下こんな長かったっけ?


『だから帰ろと言ったのに…』

またあの声…

「あなたなんなの?
何を知ってる?」

「美和子?」


『わ た …し…は…


電波の悪くなったテレビのようにとぎれとぎれに話す。

その正体はなんなの?

声からして女だよね?
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