私の変愛!?〜斜め後ろの片思い〜

☆話せる?全然☆

(今日こそは…)
席替えから3日。
あれ以来一度も話せていない
(わ、もう来てる)
早めに行って、如月君が席についた時におはようっていうつもりだってけど…
いつも通り廊下で友達と遊んでる
これじゃだめだ…
思わずついたため息
『確か…柏木だっけ?』
いきなり話しかけられた
初めて話すかも
「うん。清水君だっけ?」
『おう!覚えろよな?』
「うん、もう覚えたよ?」
何だろう?名前の話?
…変な人
『あのさ、ため息似合わねーぞ?』
「…いきなりだね。ってか聞かれちゃった?」
『うん。何かあったか?』
「うーん、1時間目から英語かぁって」
嘘、だけど淳哉を見習ってみる
『英語かぁ、俺も苦手だな〜』
「綴りが覚えらんないんだー』
『あー俺も』
あ、如月君が笑ってる…
綺麗だなぁ
『えっとさ、小学校の時他校とテレビ電話したじゃん?』
「え、あぁうん」
いきなり何だろう?
『そん時に柏木見てさ、可愛いなって思って、一回話してみたかったんだよね』
ああ、眼鏡してなくて画面見えなかった時…
「へーえ、よく覚えてるね?」
『だからさ、今日話せて嬉しい』
「そう?私も嬉しい」
本心:私は如月君と話せなくて悲しい…
「話してみてどうだった?」
『やっぱ生の笑顔は可愛かった。あと、面白い奴だなって』
「ああ、面白いってよく言われる。あと
女っぽくないから話しやすいとも…」
『あはは、確かに話しやすいけど女の子っぽいよ?やっぱ同じ小学校だとわかんないかな』
この人優しい…
「嬉しい‼いつも妖怪呼ばわりされてるから」


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