のっくあんのっく☆!

…ハイ、有難う御座いましたー。
どうぞ花道はあちらです。
退場の際は足元にお気をつけ下さい。



「……一佳、どう?見つかった?
「ああうん、徒歩8分でいけるよ」
「いやああああ警察沙汰にしないでっ」

必死に懇願する変態。

「…じゃあ使ってみてくださいよ…」
深海が、これで諦めるだろうと言わんばかりの表情でそういった途端、
変態の顔がぱああああと明るくなった。

「うん!じゃあねー、あ、空中浮遊とか??」

意外にもスタンダードできた。
変態のくせに。

「あー、うん、どうぞー」
漏れ出す言葉は気の抜けた馬鹿のよう。

「おっけい☆じゃあいっくよー…
とぅいんくるとぅいんくる☆きらりらりーん☆
空を飛べるようになーれ☆」

もうどうにでもなーれ☆(°▽°)

と、思った瞬間。


奴は、空を泳いだ。


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