先輩は俺様です!

偽りの姿(龍馬side)

【篠塚 龍馬side】

「俺らやっと3年になるんだなー」

「そうだな、めんどくせぇー」

そう、俺らは3年になった。
あと少ししたらまた受験生だ、まぁ俺は頭イイから問題ねぇけど・・・

「篠塚くんおはよー」

「あぁ、おはよう!」

と言った後に少し微笑むと、挨拶してきた女子や周りにいる女子がキャーキャーと騒ぐーー

いつもの事でもう慣れたが、正直うざいしうるさいんだよな・・・

俺は篠塚 龍馬(しのづか りょうま)
基本学校では王子様を演じている。
隣にいるやつは俺の幼馴染の、
今西 翔(いまにし しょう)
こいつ以外には本性は見せていない。

「龍馬は相変わらずだな、俺からしたら気持ち悪いぞ!」

と翔は笑いながら言った。

「お前とは、幼馴染だから普通にしてるだけだよ。」

「またまた〜、照れなくていいって!」

「照れてねぇし!」

言葉使いが悪くても、ちゃんと笑顔を貼り付けながら話しているから周りには疑われないんだよな。

「てか、笑いながら話すの辞めてくんない?怖いんだよ!」

「無理。」

周りに人がいる限り油断出来ねぇんだよ!まぁ確かに、笑顔崩さずに話してるから怖いのは分かるけどよ・・・

「言うと思った・・・そうだ!」

「いきなりなんだよ?!」

翔がいきなり大きな声正直びびった。

「クラス見に行こうぜ!」

なんだそれだけか、俺も見てないし、翔に頼むかな。

「あぁー、翔よろしく。」

「なんでだよ!?お前も行くんだよ!」

と言って翔は龍馬の手を掴んで、引っ張りながら歩きだした。

「わっ分かったから、手離せ!」

「ほいほい。」

「俺後から行くから、翔は先行っといてくれ」

「分かった。絶対来いよ!」

と言って翔は凄いスピードで走って行った。

「どれだけ楽しみなんだよあいつ」

遠目で翔を見ながら進んでいると・・・

ーードンッ

誰かとぶつかってしまった。
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