先輩は俺様です!

出会い(栞side)


「いたっ!」

ボーっとしてたら、誰かにぶつかっちゃった。

「あっ!ごめん大丈夫?」

「大丈夫です、此方こそすいません!」

私は頭をさげると

「謝らなくていいよ、ぶつかったのは俺だしさ。」

その人はとてもキレイな顔立ちで笑顔がとても似合っていた。

「ーーっ!」

うわー!王子様みたい・・・

「どうしたの?顔赤いよ?」

一瞬言葉を失いかけてしまった。

「だっ大丈夫です!気にしないでください!」

あの王子様スマイルは、反則でしょ・・・

「そう?ならいいけど。」

「それじゃあ、しっ失礼します!」

私は、その場を早く立ち去りたくて走って逃げた。

「・・・・・・面白い。」

王子様が怪しく笑っている事を私は知るはずもなかったのだ。
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