大切な君に捧ぐ歌
melody 1 光が差した日


私は、何も取り柄などなく、面白いこともなく、夢中になれるものもない。



クラスでは、かなり浮いていて、時は静かに過ぎて。



もう、中学も最後の年になっていた。



まわりは、高校どうするっていう声が飛び交っていた。



別に私は、頭が良いわけでもなく、運動神経が良いわけでもない。



高校なんて、その辺の近いとこでいいやって。



私には、光が差しこまないガラスに包まれていて、決して開かない鉄の扉に閉ざされた心。



「そんなあんたに未来があるのか」



みんなはこう言うだろう。



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