日々是淡々と‥
由香里は‥
「あたたたたたた‥。頭痛い。」

夜中に喉が渇いて目が覚めた
由香里は起き上がってキッチンで
水を飲みながら唸っていた。

「はぁ~。久々に飲みすぎ
ちゃった。失敗したぁ。
はぁ~。」

水の入ったグラスを片手に
頭を押さえながら由香里は
バルコニーに出た。 

夜風は冷たくて一気に
目が覚めた。

「ふぅ~。」

夜景を眺めながら、由香里は
昨夜の自分の醜態を恥ずかし
そうに思い返していた。

「やっちゃったなぁ。まぁ、
お陰さまで少しすっきり
させてもらったかな‥
二人には悪いこと
しちゃったけど‥。」

 そう、由香里は昨夜の
三人ミーティングで一人
大酒を飲み、愚痴りまくって
いたのだ。

「愚痴っても、何も変わら
ないことは充分承知しては
いるけど‥。はぁ~。
アホだ。」

 それでも、まだ沙耶の
ことが頭から離れない。

 
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