野に咲く華を護るは猿

プロローグ

佐「ヤバッ…俺様としたことが…。意識飛ぶわ。」
どーも。
真田家の弁丸様(後の真田幸村)に仕える忍
猿飛佐助です
ちょーっと油断して怪我しちゃったんだよねー
流石の俺様でも無茶苦茶血を流したからねぇ
うーん。死ぬかな。
あぁ…。
どうせなら最後に弁丸様のプニプニのほっぺ触っとけば良かった…。
あ…洗濯してない。弁丸様のおやつも作ってないなー。
あーぁ。俺様忍なのに
<死>なんか怖くないのに…
やり残したこといっぱいあんなー
佐「弁丸様のおかげ…かな。」
あのお方はこの猿を<道具>ではないと<人形>ではないと言ってくれた。
自分の大切な家族…だと言ってくれた。
佐「弁丸様…さようなら」

最後に見た空は澄んだ青だった。
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