sweet

その瞬間ワタシの時間が止まった。。



「あっ!あの!」
男子中学生はワタシの声で振り返った。
すると疲れたのかしゃがみこんだ

「めっちゃびびったぁー!」
そいつはしゃがみこんだ瞬間呟いた。


涙と血でぐしゃぐしゃな顔でワタシは思わず笑ってしまった


すると
「良かったー笑った!笑った!」
と一緒に笑い出した


「あのさ。。俺よくわかんないけど、なんかさその、、ヘコむなよ!世界は広いからさっ!」

そう言って彼は恥ずかしそうに走って帰ってしまった。


なんかはっきり言ってなにいってんだかサッパリだった。けどその時のワタシにとっては嬉しくてたまらなかった


「世界は広い…って…なんだそれ」
笑いが止まらなかった。もちろん面白かったのとすっごく嬉しくて


それからワタシはずっとその男子中学生を探し続けた。でも見つからなかった






なんだかんだでワタシは高校に進学した。

あの日の男子中学生を見つけられないまま…


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