意地悪な彼が指輪をくれる理由
瑛士に抱えられ寝室へ移動して、笑いながら互いの服を脱がせ合った。
「バカ、無理矢理引っ張んな。ボタンが取れる」
「ちょっと、あんたスカート踏んでるから」
笑いを交えていないと、恥ずかしくて参りそう。
瑛士の前でこれ以上変に乱れたりしたくない。
相方的キャラを守りたい。
なのに瑛士はどんどん私を追い込んで、笑いを奪っていく。
「瑛士っ……!」
まるでどうすれば私が鳴くのか、そしてどんな言葉を使えば私が黙るのかを熟知しているかのようだ。
私は鳴いて鳴いて泣いて、ただの女になっていく。
私が泣くと、瑛士が優しく抱き締める。
2倍の強さで抱き返す。
寂しさや虚しさで開いた穴は、瑛士を感じるほどに埋められていった。
男の人って、あたたかい。
人の温もりって、気持ちいい。
こうしていると、不思議と安心する。
瑛士も私のこと、同じように感じてくれていますように……。