好きと言えるまで
「なんで‥‥私なのよ」
やっとでた言葉が、皮肉なものでしかなかった。
大好きな親の頼みでもどうしても受け入れられない。
「すまない…つばさ、これだけは譲れないんだ、亡くなったお母さんの道場を守るためにも」
「‥‥え?」
お父さんの聞き捨てならない言葉を聞いたきがする。
「この家に道場なんてあるの!?聞いてないわよ」
すかさずお姉ちゃんがお父さんに聞き直しをいれた。
「なんだ、天咲くん彼女たちになにも言っていないのか?」
今まで静に事情を聞いていた彼のお父さんが口を挟む。
「まさか、つばさが武道なんてこの年迄やると思って無かったからなかなか言い出せなくてね」
「道場があったならわざわざ稽古しに仲村先生の所まで通わなくて住んだのに」
みさきお姉ちゃんは授業料いくらかかるとおもってんの。と顔をしかめた。