好きと言えるまで
静かな空気が流れる‥。
「急にこんな話、悪かったね一宮くんも、卓真くんも」
「ああ、いえ‥」
「つばさも、お前の気持ちも解ってやりたいんだが…」
「お父さん‥」
お父さんの言葉にどう理解したらいいか困ってる様子の一宮くんは、悩み込むように目線が落ちた。
私だけでなく、困っているのは彼も同じなのだ。
彼にだって好きな人がいるのかもしれないし、結婚なんて先の話だと思っていたことだろう。
それが急に転校生してきた初日、環境が替わった上に親が決めた許嫁を紹介され、しかも親が親友だったと云う事だけでもなんにも関係のないのに嫁を決められて。。
本当に可哀想なのは彼。