実は、彼女はご主人様でした。
第一章 告白
黒くて長い艶やかな髪。
胸は少し控え目だが、大き過ぎるよりは断然よし。
そして、細すぎない、程良い肉質の足に、引き締まったウエスト。つまり、胸以外はスタイル抜群の彼女、美倉桜雪(みくら さゆき)に藤井真人(ふじい しんと)は恋をしていた。
美倉桜雪に出会ったのは高校の入学式で、生徒代表の挨拶をするために壇上に上がった桜雪を見た途端に真人の心は奪われた。
いわゆる一目ボレと言うやつだ。
だが、どんなに心魅かれてもチャンスがなければ声を掛けることすらできない。残念なことに出会いは高校生活始めだったが、同じクラスでも隣のクラスでもなく、チャンスが巡ってきたのは高校2年の春で同じクラスになってからだった。そして、今までのお預けだった時間分神様からのご褒美か、真人と桜雪は席が隣同士となった。
幸運が巡ってきた。
桜が舞い散る季節、真人は桜雪と初めての言葉を交わすことが出来た。
「おはよう」
「おはよう、藤井君」
透き通るような声で呼ばれた名前は、憂鬱な朝を吹き飛ばしてくれる。思わず真人の表情はニヤけた。
「いつも早いね、美倉さん」
胸は少し控え目だが、大き過ぎるよりは断然よし。
そして、細すぎない、程良い肉質の足に、引き締まったウエスト。つまり、胸以外はスタイル抜群の彼女、美倉桜雪(みくら さゆき)に藤井真人(ふじい しんと)は恋をしていた。
美倉桜雪に出会ったのは高校の入学式で、生徒代表の挨拶をするために壇上に上がった桜雪を見た途端に真人の心は奪われた。
いわゆる一目ボレと言うやつだ。
だが、どんなに心魅かれてもチャンスがなければ声を掛けることすらできない。残念なことに出会いは高校生活始めだったが、同じクラスでも隣のクラスでもなく、チャンスが巡ってきたのは高校2年の春で同じクラスになってからだった。そして、今までのお預けだった時間分神様からのご褒美か、真人と桜雪は席が隣同士となった。
幸運が巡ってきた。
桜が舞い散る季節、真人は桜雪と初めての言葉を交わすことが出来た。
「おはよう」
「おはよう、藤井君」
透き通るような声で呼ばれた名前は、憂鬱な朝を吹き飛ばしてくれる。思わず真人の表情はニヤけた。
「いつも早いね、美倉さん」
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