君は私の太陽だ

それぞれの想い

美佐ちゃん家は豪邸だった。


本当に恵まれて、温かい家庭で育ったんだな。


自分では?


お嬢様って、言われるのは好きではないみたいだけど…。


家庭に恵まれる位、自慢しても良いと思うよ。


でも?


そういうのを、あからさまに言う子じゃないのも?


美佐ちゃんのいい所なんだよな。


ドキドキしながらも?


冷静さを失わないようにしていた。


先輩が言っていた。


クールに見える!


多分そういう事なのかな?


案外、取っ付きにくいかもしれない。


皆で、沢山のパンフレットを見た。


山も海も皆で行ければ、楽しいし。


俺は、正直それどころではなかった


美佐ちゃんの、可愛い部屋に?

頭の中、ヤバイ…?


所々に、


ぬいぐるみとかアジアンチックな小物とか、そしてソファーまで。


彼女の日常が伝わってきて!


なかなか、集中できない。


俺はアホか?


愛子が、指揮を取って色んな案を出している。


渓が言う通り?


お目当ての美佐ちゃんが行くのなら、何処でも構わない。


「海に決まりね!」


ただ……


俺の気持ちにある、モヤモヤしたものが消えなかった。


かず。


なんで?あいつも旅行に、行くのか!


見舞い行って、美佐ちゃんと、寄りが戻ったんじゃないか?


そればかり、考えていた、自分が嫌だった。


.
< 115 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop