君は私の太陽だ

出発

「かず君が、お母さんによろしくって!」

旅行の前日、お父さんと三人。久し振りの夕食。

看護婦って大変なんだ!

お母さんの働いている姿なんて?見たことないから?

かず君の言葉が、やけに?嬉しく思った。

「美佐と同じクラスだからって、理由じゃないけど、若いのに、リハビリも頑張ってたしね!やっぱり?落ち込んでたわよ?」

「そうだよね!」

今日は、お母さんの得意料理のハンバーグだ!

「後ね?」

「後??」

お母さんが、困った顔をして私を見る。

「なーに?」

「美佐と別れて、相当落ち込んでいたのよ!」

かず君?そんな事まで相談していたの??

「こればかりはね?アハ」

笑うしかないし・・・。

「でもね?う〜ん!あの子?美佐と同じ制服着てたな?ほとんど、毎日お見舞いに、来てたわよ!」

「えっ??」

「多分?あの子が来てから、日に日に元気を取り戻していったわね?」

私が、驚いている姿を見て?

お母さんも?

「あら?聞いてないの?」

「うん!!」

横で、お父さんも苦笑いしてるし。

「美佐と同じ位の背丈だったわ!一度、美佐が来たと思って間違えたもの!」

私の、箸が止まった。

智美ちゃん??

嘘?マジで??

知らなかったんだけど・・・。

もしかして?あの二人?

私たちの知らない所で?出来てたの〜?

「美佐?女はね!愛よ?」

「はっ?愛ですか?」

お父さんまで、ごはん飛び出そうになってるし。

お母さんがそんな事?言うとは思わなくて!

「美佐と別れて、かず君正解よ!美佐に足りなかった物・・・。かず君は分かっていたのよ!付き合っていても?不安だったって!」

お母さんは、私より智美ちゃんみたいな子の方がお似合いだわ!

何度も言った。
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