君は私の太陽だ
「武司は、このクラス?」

「あーそうだよ!」

私は、愛子に囁いた。

「誰?」

相変わらず、愛子の背中にくっついたまま。

「美佐!よかったじゃん。同じクラスの奴が、まだ残っていて」

「武司!よろしくねー。
私の親友の高橋美佐。
今日、寝坊しちゃって。今、来たの!」

「愛子!そこまで言わなくてもいいじゃん」

隠れてたつもりはなかったけど、愛子の言い過ぎに思わず、前に、出てきてしまった!

「アハハ。分かったよ。
よろしくー!
俺は吉川武司(ヨシカワタケシ)愛子とは中学が一緒だったんだ」

「そうなんだぁ。」

と、私は武司君に挨拶したそのとき。

えっ?どの位だろう。

何秒?

武司君と…。

目が合って動けないんだけど!

綺麗な目をしてる。

前髪が少し、目にかかるか?かからない位で。

「美佐!分かった?」

愛子は心配そうに言う。

「何が?」

やばい!見とれてた。

「武司のことよ。覚えた?美佐って忘れっぽいから」

「だっ!大丈夫よ!」

私は、また愛子に馬鹿にされた気分が嫌になって、言ってしまった。

でも、私の苦手といえば、この事で、顔と名前が一致しないって、有りがちなんだよね!

忘れっぽいというか。

覚えないというか。

武司君だよね!

大丈夫。

だって…。

一目惚れしちゃったんだもん!!
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