君は私の太陽だ
結局私たちの、夏休み旅行は、海に決定した。


それも…。


花火大会がある日程に。


「ところでかず君は誘ったの?」


愛子が淡々と、私たちに質問する。


「退院祝い兼ねて、誘おうと思ってるよ」


智美ちゃんの頬が、赤くなる。

「退院祝い?いーじゃん!」


渓君が頷いた。


「そうだな!誘おうよ。」


武司君も。


私たちは、クラスの中でかず君の復活を唯一、楽しみにしていた。


「渓は…?」


愛子が、例の質問に入ろうとするのが分かった。


「ハッ?」


急の質問に動揺する、渓君だったりして。


「誘おうとしている子いないの?好きな子いるでしょ?」


愛子の質問も案外、直球だったりして。


これだと自然に、武司君と私の所にも、回ってくるシチュエーションでしょ?


「いないって!」


渓君が必死で否定する。


「顔に書いてあるって!」


照れながら否定する渓君の姿に、みんなが思わず笑った。


「なんで?こうなるのかなー!」


渓君の否定も、限界みたいで!

愛子の


「当たりだよ!」


の言葉が凄いと思った。


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