君は私の太陽だ
「美味しい!!」


愛子が目の前のパフェに噛り付く。


私も同じく。


「幸せー!」


たまにはいいよね!


なんて、何回言い訳してる?


「かず君のお見舞い、愛子はどうする?」


こんな時に聞くのも悪いんだけど。


「四人行けば、十分でしょ?」

そうなんだけど。


場合によっては、智美ちゃんがかず君に告白するかも?しれないんだよね。


「まーねー!」


複雑そうな顔してしまった!


「やっぱりさー!病室で告白なんて止めたほうがよくない?」

「やっぱり?」


愛子の考えてる事が、分かってしまった。


立ち合いたくないんだよね。


「お見舞いに来て、この場を借りて告白なんて?驚くだけだよ!」


愛子は、パフェの底をスプーンで掻き交ぜながら首を傾げた!

「智美ちゃんも?病状によっては言わないみたい!」


「でもあまり賛成しない!」


愛子は、そのまま何も言わなかった。


旅行だけ?誘ってみるだけでも良いのかもなー!


武司君達も、愛子と同じ、気持ちかもしれない。


「本当に告るの?」


渓君も言ってたし。


智美ちゃんも焦ってないよね?

もう一度、聞いてみよう!


私たちは何回も


「美味しい!」


「また、太るね!」


言いながら幸せを噛み締めていた!


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