仮定




「……プッ」




…………プ?




「森川」



「え」




顔を上げる間もなく、私の頬に風見の両手が添えられ、グイッと引き上げられる。




う……


目、が…合う。




「耳まで真っ赤」




何を言うかと思いきや、悪ガキのような笑顔を浮かべ一言。




「…え…な……ん、な…え」




うわあああああ言葉にならない…!!!



驚きすぎて言葉が出ないよ!!



えっ真っ赤とか



うわ、え、はずかし…恥ずかしいっ…!!




てか、誰のせいでこんな赤くなってると思ってるの!?




うわあぁぁぁぁ恥ずかしすぎて泣きそうだよ………




「………し、しょうがないじゃん…! き…聞くの、すっごい恥ずかしいんだから…」




ああもう、ホントに泣きそう。



風見の顔見れないよ。




何で私がこんな思いしなきゃいけないの…!





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